アンジェリカの捕獲に成功したその日の夜。
俺は再び彼女の監禁部屋を訪れた。
ドアが開くと、部屋の真ん中に座っていた人形が顔を上げた。
「ん…! むうぅぅう!」
「くくく…部屋の居心地はいかがかな?」
アンジェリカの口に咥えさせたボールギャグからは、よだれがトロトロ流れ出している。
顎から首元を濡らす姿は、およそ「令嬢」には似つかわしくないが、「隷嬢」としては良い見た目だ。
俺は指で彼女のよだれをすくい取り、目の前で舐めた。
「れろ…うまいな」
「うぅっ…!?」
眼前で行われた気持ち悪い行為に、アンジェリカは信じられないといった風に声を上げ、目を見開いた。
反応に満足しながら、ボールギャグを外してやった。
「んむ…ぷはっ…!?」
苦しかっただろうに、息を整える様子も優美さを感じさせるものがあった。
呼吸が落ち着くと、彼女は弱々しく言葉を発した。
「お願いします、これを解いてください…。首と腕が、痛くて…」
ネックバイオリンによる拘束は相当堪えたようだ。実際これは、長時間の装着は望ましくないものである。
もちろんあとで休息は取らせてやるつもりだが、まだ今はその格好でやりたいことがある。
「このくらいは耐えてもらわないと先が思いやられるな。お前はこれから毎日のように、拘束される運命なのだから」
「そ、そんなのいやです…!」
ここに来てからすでに何度も試しただろう。拘束から逃れようと身体に力を込める。
だが拘束具は微動だにせず、アンジェリカの肉体を繋ぎ止めて離さない。
「無理です…こんなの、死んでしまいます…!」
「おいおい、人間の身体はそんな軟弱じゃないぞ? 安心しろ。本当にヤバくなった時は休ませてやる。お前たち性奴隷を長く楽しみたいからな」
「性奴隷なんていや…! 私はただ、普通の人間として生きたいだけなのに…!」
元あった日常でも、彼女にはミルフーヴァという名家の枷が嵌まっていた。
今の言葉は、そんな彼女の境遇に対するものでもあるのだろう。
「ま、性奴隷の立場から解放するつもりはないが、俺をある程度満足させられるようになったら、待遇を改善してやるかもしれんぞ?」
「………」
「少なくとも一生その苦しい姿勢で過ごしたくなければ、せいぜい頑張って俺に奉仕することだ。もっともそれは、まだまだ先の話になりそうだがな」
俺はアンジェリカの足枷を外し、ネックバイオリンを繋ぐトラクタービームを解除した。
自身から放つ連行用のビームと繋げて、彼女を立たせる。
「まずは奉仕に身体を慣らしてやらないとな。ついてこい」
「あっ…! い、いやですっ…! 離してください…っ!」
拒絶する彼女を無理矢理引き連れ、俺たちは調教部屋へ移動した。
「ここに立て」
「うぅ…」
調教部屋の中央にアンジェリカを立たせ、床と繋がっている足枷を嵌めてその場から動けなくした。
ネックバイオリンによる上半身の不自由はそのままで、彼女は目の前に立つ俺を怯えた様子で見つめていた。
「な、なにをするつもりなんですか…?」
「そう怖がるなよ。いきなり拷問じみたことをしたりはしない。まずはお前の身体の具合をチェックしてやろう」
ただしその前にやることがある。
彼女の肉体を愉しむためには、ふんわりと広がるスカートが邪魔だった。
俺は棒状の器具を取り出した。手の横幅程度の長さのそれは、握りしめた指の位置に合わせてくぼみが形成されており、グリップしやすい形状をしていた。
カチ、ヴン…
「ひっ…!?」
アンジェリカが息を呑んだ。グリップに付属するボタンを押すと、オレンジ色に光るビーム状の刃が浮かび上がったからだ。
宇宙軍でも採用されているビームナイフと呼ばれる道具。俺はそれを、サキに使った光線銃を同じように衣服のみ切れるようビーム性能を改造した。
「う、嘘…! 最初から切り裂くつもりじゃないですか!?」
「そうじゃない、落ち着け。これは服を切り裂くために使うだけだ。こんな風にな」
さっさとやって見せた方が早いと感じ、俺はさっそくアンジェリカのスカートに刃を当てた。
ジジジ、と焼け焦げる音がし、刃はスカートの中に入り込む。
刃がビームであるから物理的な抵抗は一切なく、俺が勢いよく腕を振るだけでスカートに大きな裂け目ができた。
「あ、ああ、やめて! この服は…」
「お気に入りのものだったか? 大事なものだったか? ここでは性奴隷の好みも思い出も、一切考慮する気はないぞ!」
続けざまに俺はスカートを切り裂いていく。お嬢様の周囲をふんわりと覆っていたスカートは、前と後ろの生地が大きく取り払われ、純白のインナースーツに覆われた彼女の股間が丸出しになっていた。
「い、いやぁぁ!!」
令嬢にあるまじきはしたない姿。今すぐにでも身を隠してしまいたいが、手足を封じられた現状ではそれが叶わない。
「くくく…この下もご開帳といこうか」
「や、やめてください! そんなところ…!」
懇願を聞き入れることはなく、ビームナイフを股間に当てる。
肉が裂けることはなく、白い生地だけがパカッと割れるように裂けていった。その下からはぷっくりとしたオマンコが顔を出した。
「いやぁ…! お父さまとお母さまにも、見せたことないのに…!」
「それは嘘だろ。赤ん坊の時に誰しもが大人に見られてるはずだからな。さて、具合を確認してみようか」
俺は顕になったアンジェリカの割れ目に指を当ててみる。
「濡れていないか」
このままだと挿入時に痛いので、彼女のマンコをほぐすことから始めることにした。