「お嬢さまは、オナニーしたことあるか?」
唐突な質問にアンジェリカは一瞬固まった後、目を背けながら答えた。
「…どうして、そんなことを答える必要が…」
「ふっ…」
クリトリスをギュッとつまんでやる。
「いあぁっ! 痛い!」
「ここでは俺の命令は絶対だ。質問されたらきちんと答えろ。命令に背けば、それなりの罰があると思え」
「んんぁ…! やめて、離してください…!」
「ならさっきの質問の答えは? オナニーしたことあるのか?」
羞恥に躊躇いながらも、アンジェリカはこのままでは苦痛が終わらないことを悟り、回答した。
「いっ…あ、ありますっ…!」
「くくく…そうか。こんな風に指で弄ってるのか?」
陰核を解放し、割れ目を指でなぞりながら次の質問へ移った。
「んんっ…!? あっ…うぅ…は、はい…っ」
産毛が生えてまだ短く、弾力と張りのある肉感。
この中に挿入した時の、ペニスを締め付けられる感触が想像され、昂ってきた。
「フォルデ先生とは、もうヤったのか?」
「や、ヤったって…?」
「セックスだよ。あれだけ深い仲になったじゃないか」
「し、してません! フォルデ先生は、そういう対象として私を見ていたわけじゃありませんから!」
あの男が絡むと、アンジェリカはムキになる。それだけ彼を慕っていたのだろう。
「そうか。ということは、今夜俺がお前の初めての相手になるわけだ」
「!? い、いやっ…!」
拒絶の言葉と共に逃れたかっただろうが、身体は拘束されてその場から動けない。
「くくく…諦めろ。だがその前に、この小さなマンコに挿れるのは苦労しそうだからな…」
俺は指で弄るのを止め、バイオリンの弓を取り出した。アンジェリカを拘束している特製のバイオリンとは違い、こちらは演奏で使われている弓だ。
「きちんと調律しておかなければ、最高の演奏にならないよな?」
「な、なにを言ってるんですか…?」
「理解できなかったか? 初体験という演奏の前に、こいつでお前のマンコにぶち込む前戯をしておかなくてはという話だ」
「…!? それでなにをするつもりですか!?」
「こうするのさ」
まだ俺の言葉の意味を理解できていないアンジェリカ。俺は弓をバイオリンにではなく、彼女の股間に押し当てた。
「あっ!? は、あぅ…!」
弓毛が割れ目に食い込んで、繊維が肉襞を刺激する。
地球時代、バイオリンの弓毛は馬の尻尾のものを160本程度重ねて作られていた。現在では馬毛を使用したものと、それに近い合成繊維を用いた弓が販売されている。アマチュアであれば合成繊維の弓で十分だが、プロを目指すならそうはいかない。さすが大企業の社長令嬢、馬毛製の高級な弓をきちんと所有していた。
天然の生き物の毛による刺激に、痛みとも痒みとも取れない感覚が彼女に襲いかかった。
「やめてください! 弓をそんなことに使わないで…あんっ!」
「くくく…そら、動かすぞ」
アンジェリカの抗議を聞き流し、股間に押し当てた弓を前後に動かした。毛羽が肌や陰核をくすぐり、彼女の性的興奮を嫌でも高めていく。
「ひゃっ…! ふぁ、や、やめて…! くすぐったい…!」
「いい声で鳴くじゃないか。美しい音色だ」
「なにを言って…あんっ!? ひぃあ、ダメぇ…!」
それ以上弓を動かされないようにと、彼女は股を閉じて弓の動きを止めようとした。だが床から繋がる足枷によって開いた状態から可動域を制限されており、内腿で挟むことができない。
なすすべなく弓を押し引きされるうちに、最初に感じていた抵抗や摩擦が少なくなってきた。
「お? これは…」
ニヤリと笑い、弓を持っていない方の手で股間に触れてみる。
指先にネットリとした液体がついてきた。
「お嬢さま、感じているのか? 大好きなバイオリンを汚されて、大事なあそこを弄られているのに、昂っているのか?」
「ち、違います…! これは…いっ!?」
言葉での返事など、もはや意味をなさない。愛液が潤滑油となって滑りが良くなった弓を、さらに早く動かし、強く股間に食い込ませた。
チュ、チュ、と、次第に水音が大きくなる。
「ふっ、んっ! んっ、あっ、あっ、あぁっ!」
感じているのは明白だったが、彼女は必死に声を抑えていた。それだけバイオリンは大事で神聖なもので、その道具によって達することに罪悪感があるのだろう。
「足掻いても無駄だ。気持ち良くなっているのを認めてしまった方が楽になれるぞ?」
「うっ、んっ! んっ、ふーっ、ふーっ…! 違います…! 感じてなんか、いません…! 絶対、に…!」
「そうか、ならもっと強くしてやろう!」
演奏が激しくなるように、弓に今まで以上の力を込めて動かす。もしかしたらマンコが傷つくかもしれないが、どの道この後さらなる苦痛を与えるのだから構わない。
手動のノコギリで資材を切るように、ギコギコと押し引きする。
「あぁっ! やっ! あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あっ、あぁっ!?」
「おらっ、イケっ! イってしまえ! お前の大切な演奏道具で達して、ビショビショに濡らしてしまえ!」
「いやっ、いやぁぁあ! あっ、あっ、あんっ! あぁっ!?」
一瞬、アンジェリカの全身がブルっと大きく震えた。次の瞬間。
プシュッ、プシャアア!
「ああぁぁぁぁあああっ!!」
弓で擦られて赤くなったマンコから、盛大に潮を吹き出した。
床に水たまりを作ってしまったその姿は、とても名家の令嬢に似つかわしくないものであった。
「あ、あぁ…っ! わた、し…なんて、ことを…!」
「くくく…! 噴水のようだったな! 見てみろよ、お高いバイオリンの弓が、お前の愛液でビショ濡れになったぞ」
「あぁぁぁぁっ…! すぐに乾かさないと、ダメになっちゃう! 返してください…! お願い、です…!」
強制的に絶頂させられた疲労と、大切な道具を汚してしまったショックで足に力が入らなくなったか、アンジェリカは膝をついて力無くうなだれた。
「おっと、まだ座り込むには早いぞ?」
「え…?」
むしろここまでは前戯というものだ。今日の調教のメインはこれからだというのに。
俺はトラクタービームでネックバイオリンを引っ張り上げ、アンジェリカを強制的に立たせて次の準備を始めた。