人がまず通りかかることのない、コロニー外の荒地に停めてある俺の宇宙船。
その前到着し、リモコンのスイッチを押すと宇宙船の底からタラップが出てきた。
タラップの坂道を登り、ワゴン車を宇宙船の中に駐車する。
船底が完全にロックされたことを確認すると、俺は車を降りて後部座席の中から一つのコンテナを開いた。
「ん…んぅぅっ!」
「お、もう目が覚めていたか」
コンテナの中には小さく収められたサキの姿。
防声マスクからは呻き声をあげ、その目は怯えに満ちていた。
「悪いな、息が苦しかっただろう? もう少ししたら外してやるよ」
「んんっ!」
そんなことより解放しろ、とでも訴えていたかもしれない。
抗議の如く声を上げるサキを抱え上げ、俺は宇宙船のとある区画に向かった。
100人程度は乗れる宇宙船。元々は大型の貨物船だったのを、買い取ってから非合法な業者に頼んで改装してもらった。
ほとんどのフロアを、女を閉じ込めるための監禁部屋がズラリと並ぶ間取りに変え、各フロアには必ず一室、少し広めの調教部屋を設けてある。
その調教部屋にサキを運び込んだ。
「んぐっ!」
彼女を床に転がすと、手錠と足錠はそのままにマスクを外してやった。ゴム製のマスクだから、ひっぺがすような乱暴な取り方になってしまう。
「んんっ…ぶはっ!? い、痛っ…!」
マスクで締め付けられていた顔を撫でたいだろうが、両手は拘束されていてそれが叶わない。
代わりに俺が彼女の頬を持ち上げ、撫で付けてやった。
「ひっ…!? さ、触らないでくださいっ!」
「くくく…カワイイ顔をしてるな」
顎をクイと持ち上げてから離してやった。
「サキ・イチミヤ、俺の宇宙船へようこそ。俺はここの主、ツナギシだ」
「宇宙船…!?」
サキは周囲を見回し、確かにここが宇宙船の内装のようであることを確認した。
「あ、あの…サッカー部のメンバーは…?」
「くくく…まさか、まだ本当に会えると思っているんじゃないだろうな? 気を失う直前には薄々感づいていたんだろう?」
「やっぱり…騙したんですね…!」
サキは目を潤ませながら、声に怒りを込める。俺に対しての怒りはもちろんだろうが、こうなるまでに気づけなかった自身に対する怒りも含まれているように思えた。
「どうしてこんなことをするんですか…!?」
「理由か? 理由なら単純だよ。お前を俺の性奴隷にしたかったからだ」
「性、なんて…?」
告げられた言葉があまりにも衝撃的だったのか、サキは聞き返した。
「性奴隷だよ、性奴隷。お前には俺の性欲を満たす奴隷になってもらいたいんだ」
「な…」
「お前、確か言ってたよな? 将来は情報処理系の仕事に就きたいって」
それは最初にサキの情報収集に向かった際、彼女が発していた夢だ。
「俺にも将来の夢があってな。自分の宇宙船を手に入れて、そこに女を連れ込んで俺専用の性奴隷に仕立てて奉仕させたかったんだ。んで、宇宙を旅して銀河中でそれを繰り返す」
「………」
「いずれこの船いっぱいに性奴隷を載せて、楽園の中で暮らしていくんだよ。楽しいだろ?」
「なに、言ってるんですか…?」
ドン引きしたサキの目は、まるでこの世のものじゃないものを見るような、理解し難いものへの嫌悪感を込めたものだった。もっともそれは俺からすれば期待通りの反応で、そんな表情も愛おしく思える。
「誇りに思え。お前は俺にとっての性奴隷第1号に選ばれたんだよ」
「ふざけないでください!」
サキの声は怒りと恐怖に震えていた。
「こんなことをして、保安局にバレないとでも思っているんですか! 今に捕まりますよ!」
「くっくっく…本当にそう思うか? じゃあなんでお前は今ここにいる?」
「っ…!」
「ひとつ教えておくなら、ここはすでにコロニーの外だ。俺はゲートの検問に引っ掛かることなく、お前を運び出すことに成功したってわけだ」
「そんな…」
基本的にコロニー外の地域は、治外法権に近い状態だ。
誘拐事件が起きた際、コロニー外に出られたらほとんどの場合、迷宮入りしてしまっている。
果てしない宇宙、無数の惑星と広大な土地。
そんなエリアのすべてを保安局が見張るなど、到底無理な話だった。
各コロニーの外壁は、それを防ぐための最終防衛ラインでもあるのだ。
「まあ素直に俺の奴隷になると誓えば、悪いようにはしねえから安心しろ。サッカー部のガキンチョどもと付き合うより、愉しい体験ができるぞ?」
「バカにしないでください! みんな一生懸命部活に励んでいるのに…! あんな映像を作って貶めるようなあなたは最低です!」
「おいおい、勘違いするなよ?」
俺はケビンの暴力映像を再生しながら言った。
「見てみろ、この映像は本物だ。お前の彼氏は自分勝手な理由で、後輩に暴力を振るってたパワハラ野郎なんだよ」
「…! じゃあ、協会にも伝わって…?」
「そこは安心しろ。この映像を持っているのはまだ俺だけだ。協会にも報告してない」
別に正直に教える必要はなかったのだが、余計な心労をかけても負担になるだけなので話してやった。
もっとも、被害に遭った部員が本当に協会に報告する可能性はまだある。そうなったらそれ以降は俺の預かり知る話ではないということも伝えてやった。
「ま、この映像の扱いについて今後どうするかは、お前の態度次第ってことにしておくか」
「ひ、卑怯者…!」
「そんなことよりお前、彼氏の心配ばっかりしている場合じゃねえぞ」
俺は再びサキの顎をつかむと、杏色の瑞々しい唇に自分の唇を重ねた。
「ん、むぅ!?」
「む…ちゅる、んむっ…ちゅうぅぅっ…」
あの生ガキとのちゃちな接吻を目撃して以降、腹の奥底で煮えたぎっていた怒りが解き放たれていく。
舌をサキの口内に捻じ入れ、蹂躙していく。大人のディープキスというものを味わせてやった。
「んんんっ!」
「ん、じゅるっ…! れろっ、ちゅばっ!」
口を離してやると、ケビンの時と同じようによだれが一筋糸を引いた。
「今のは挨拶代わりだ。あんな男より俺の方がいいって、これからじっくり教え込んでやる。彼氏もサッカー部もどうでも良くなって、俺にチンポぶち込まれることばかり考えるメスになるんだ」
「っ…! い、いやです…! そんなの、絶対に…!」
「いいぜ、せいぜいそうやって意地を張ってろ。その方が堕とし甲斐があるからな。さて…」
ひとまず、最初のコミュニケーションとしては十分だろう。
今はこれ以上責めても強情に意地を張り続けるだけだ。
まずは密室に監禁し、どうにもならない現実を叩きつけて大人しくなってもらう。
性奴隷として調教し、肉欲に浸けていくのはそれからだ。
「お前が今日から過ごす部屋に案内してやろう」
「い、いやっ! 離してください! ここから出して!」
ジタバタともがくサキを再び担ぎ上げ、俺は調教部屋から廊下に出た。
廊下には左右に5つずつ、合計10の扉が並んでいる。
すでに定めた10人のターゲットが、これから1人ずつ、空き部屋に入居していくのだ。
俺は向かって右側のいちばん手前のドアを開けた。
中は刑務所の独房を思わせる、人一人が寝るくらいのスペースしかない狭くて殺風景な部屋。
床の非常灯と天井の灯りはあるものの、全体的に薄暗くしてある。
床にはサキを部屋に繋ぎ止める拘束具が置いてあった。
「おらよ、ここがお前の部屋だ」
「あぅっ!?」
乱暴に床に転がされるサキ。その上にのしかかり、体重をかけて動けないようにしつつ、一度かけてある手錠を外した。もちろんサキも無抵抗ではなく、俺を振り解いて脱走しようと試みた。だがただの小娘が成人男性の力に勝てはしない。やがて手首を極められ、監禁部屋に置いてあった手枷を後手に嵌められた。
ガチャリ!
先ほどの手錠とは違い、この手枷は両腕を一纏めに括るタイプだ。
ピッ。プシュゥゥ!
両手首を巻き込むように嵌めた後、スイッチを押すとエアークッションが膨らみ、サキの両腕を空気圧で圧迫した。血流を妨げない程度に優しく、それでいて自力では腕を抜くことが叶わない絶妙な圧力で彼女の両手の自由を奪った。
次に両足も、足錠を外してから同じタイプの足枷で一括りに拘束した。
プシュゥゥ!
「ぐぅ…!? う、動けない…!」
両手両足の拘束具を変えると、俺はサキの上から身を離した。彼女は立ち上がることも叶わず、床を転げ回るだけだ。
「コールモード! 保安局へ通報を!」
サキが突然叫んだ。
緊急事態に陥った時、バブルヘルメット装置もしくはパーソナルデバイスに『コールモード』と告げれば、すぐに通話モードが起動する。アカデミーの学生服には大抵備わっている機能だった。
だが、俺がその機能を放っておくはずがない。
「無駄だ。もうお前のデバイスはすべて機能を停止してあるし、ここでは俺が認証した機器以外の通信は遮断される」
「う、うぅっ…いやぁ…!」
「バブルヘルメット装置ってのは、この時代における必需品であり、ファッションの一部だよな。だが…」
俺は部屋の奥の壁から伸びるケーブルを手に取った。
「機能を失ったそいつは、ただの『首輪』だ」
カチリ! ヴン…
ケーブルの先端はバブルヘルメット装置に繋がるようにしてある。
接続すると、彼女の装置と同じ色にケーブルが発光した。
ケーブルは部屋の出入口までの長さしかないから、彼女がもがいて外に向かっても、部屋を出ることはできない。
サキは完全にこの部屋に繋ぎ止められたのだ。
「しばらくこの部屋で大人しくしていろ」
「いやっ! 閉じ込められるなんてやだっ! 誰か助けて!」
「無駄だって言ってんだろ。ここには助けなんて来やしねえんだ」
「助けて! 助けてよ、ケビン先輩!」
「その名を口にするのも遠慮してもらおうか」
俺は最後に、彼女の言葉を封じることにした。
黒いベルトに穴がいくつも空いた赤いボール。
地球時代から存在するボールギャグと呼ばれる口枷を彼女に噛ませた。
「あむぐっ!? むごっ! おぉぉっ!」
ベルトを顔に巻きつけ、後頭部で左右を接続する。
ピピッ、カチ。
電子ロックがかかる音がした。
もう彼女は意味ある言葉を発する自由もない。
「おごぉぉっ! えあぁっ!」
「くくく…! いいザマだな」
両手は背中で一括りに縛られ。
両足も一括りにされて立ち上がることもままならない。
バブルヘルメット装置はその機能を失って首輪となり。
首輪には壁から伸びる太いリードが繋がった。
ボールギャグで口を封じられ、助けを求めることも許しを願うこともできない。
これこそ俺が求めていた光景。女の姿だ。
「これから存分に、死ぬまで可愛がってやる。その美しい姿もいつも記録に残してやるからな」
「うぅ…!」
「調教が始まるまで、しばらくじっとしているんだな」
「うぅっ!!」
「あぁ、そうだ。ひとつ忘れていた」
俺は部屋の隅に転がっていた、2つの球体状の機械にポンと手を触れた。液晶画面が青く光り、そっと空中に浮かび上がった。
「カワイイだろう? そいつらはお前をずっと見張っている監視ドローンだ。仲良くしてやってくれ」
「ふぐっ!?」
「それじゃあ、これからよろしくな。サキ・イチミヤ」
「うううぅぅぅぅ〜!!!」
絶望の悲鳴を上げる彼女を尻目に、俺は監禁部屋を後にした…
船長室に戻った俺は、早速サキがいるフロアのモニター映像を見てみた。がらんとした船内の光景の中、女体がもがき苦しむ姿が見える。
閉じ込められたサキは、まだ涙ながらに暴れ、拘束を解こうと奮闘していた。腕を揺すってみたり、身を捩らせたり、壁や床を足で蹴ったりしてみた。
だがどうやっても拘束はビクともしない。
そんな彼女の様子を、様々なアングルから映し出すのが監視ドローンだ。
暴れる彼女の背後に回り込み、スカートの中を覗き見る。
「んんっ!」
撮るなといわんばかりに身を反転させ、ドローンを蹴落とそうとするサキ。
だが片方のドローンを相手にしていれば、もう片方がその反対側から姿を写す。彼女がどれだけ隠そうとしても、ドローンの目からは逃れられないのだ。
「んん…ふぐっ、ぐすっ、うっ、うぅ…」
やがてその現実を自覚したのだろう、彼女は暴れるのをやめて声を上げて泣き出した。
逃げ出したいだろう。怖いだろう。苦しいだろう。
絶望と恐怖に歪む彼女の表情は、普段の笑顔と同じくらいに輝いて見えた。
そんな彼女を見て、俺はたまらずスーツの股間のジッパーを開けた。椅子から突起が生えたかのように、大きくそそり立つ俺の肉棒。
「くっくっく…!」
俺は自分の黒い手袋にローションをつけ、自らペニスをしごいた。この後味わうであろうサキの膣内の感触を想像しながら、リズミカルに刺激を与えていく。
「ううぅぅぅ〜っ!」
「くく、いいぞ、サキ! もっと泣け! もっと喚け!」
聞こえてくる彼女の絶望の叫びが、俺をさらに昂らせた。
右手を上下する速度はさらに速まり、やがて。
「くぅっ…!」
俺は盛大に射精した。
白濁液は噴水の如く吹き出し、船長室のモニターにびちょびちょと飛び散った。
「くくく…後で綺麗に拭かないとな…!」
船長室に高笑いの声を響かせ、俺はしばらく計画成功の余韻に浸るのだった…
サキ・イチミヤ 捕獲完了
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